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千手観音 

さえずり賑やかな霊山の11合目
腕で汗を拭いながら
木立を抜けると
千手観音の石仏がいらした

あらゆるいのちの
あらゆる呻き
声になるものにも
ならぬものにも
それらすべてにむけて
差しのばされた
一千の救いの手

私へ向けたものもあるのだろうか

いや、一本どころか
あれらはすべてかつて
私にさしのばされたものではなかったか
私にさしのばされているものではないか

太陽は私のために輝き
緑に一千、一万、億兆の彩りを与え
吸う息は深山の霊気を散らして甘く
吐く息は過去の雑音を天地に向けて解き放ち

いま私は限りなく

豊かで、身軽で、自由だ

あぁ、そして
いまもいままでも
いつも誰が助けてくれたではないか
みな、私の味方だったではないか
出会う人すべて
あなたの腕の一本一本だったではないか

いつも腕を差し出してくれた
あなたの慈愛に
なぜ気づくことが出来なかったのか

それは千本どころか
創生の昔から
万も、千万も、億、兆、京も
ずっとずっと
何回も叩いてくれた
カーテンを閉め切ったカビた部屋の
閉ざされた扉を

南無観世音

あなたは私を見捨てなかった

あぁ、私もまた
あなたの腕の一本になりたい

寂しさに苛まれる心の籠る
閉ざされた扉をたたく
一千の腕の一本になりたい
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