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柴田淳 Concert Tour2008 月夜Party vol.1 ~しばじゅん、アイスクリームからサニーへ~ 2008年11月25日 @東京国際フォーラム 或いは人生で4番目くらいに幸せだった夜について 

 っつ~ことで、ついに、ついに、ついに行っちゃいました、しばじゅんライブ@東京国際フォーラム。しかも、仕事休んで。(笑)

 もう、本当にこんな幸せな夜ってあるんだろうかってくらい幸せだった。
 
 人間柴田淳の真摯さに心打たれ、女性柴田淳のかわいらしさに痺れ、シンガーソングライター柴田淳の毅然とした凛々しさに背筋を伸ばす…そんな一晩。
 職場から15分くらいの会場でのライブなのに、なぜわざわざ仕事を休んだかというと、あわただしくバタバタと駆け込みたくなかったから。非常事態発生でライブいけなくなるOR遅刻なんて論外。仕事大好き人間の僕でも、人生の優先順位はきちんとつけているのです。(笑)

 で、会場着いたのが18:30くらい。 なんと、大好きなSound Of MusicがBGMで流れていた。なんか、天の配剤じゃないけれど、自分のためにしかけられているというくらいな演出。ちなみに、僕の今までで影響を受けた3大女性ヴォーカルとは、Jullie Andrews, Karen Carpenter, そして柴田淳さん。

 ま、それはともかくドキドキしながら前から3列目という絶好のスポットで開演を待つ。セットはヨーロッパの下町のような風情をバックに月夜。

 …

 時計を見る。19時を少し過ぎている。

 …

 バックバンドはあらかたそろっているみたいなのに…。 じりじりと、まるで初めて待ち合わせをする人を待つ時のよう。

 そしていきなり

 「ねぇ、今日は何をしてたのかな? 明日もまたすれ違えるかな?」

 とカラフルの冒頭。

 ん?しばじゅん、どこだ? 見えない?

 と、舞台そでばかり注目してたからで、実は真正面に。

 うわ~、本物だ!

 しばじゅんだ!

 とりあえず、結構実物小顔なんだなぁとどうでもいい感想を抱きつつ、ぐいぐいと歌声に引き込まれていく。

 このカラフル、ず~っと片思いをしていた相手と心が通じて、世界の色合いがガラッとカラフルになったみたいな、柴田淳にしては珍しい100%ポジティブな歌。割と最近の歌なんだけど、すごく好き。 そんなわけで、会場も最初からあたたまる。

 そして、その流れで驚異のぶりっこソング「涙ごはん」と若干新境地な大人の女ソングの「メロディ」が続く。

 そして、インストゥルメンタルと衣装チェンジを経て、「椿」。

「咲き乱れて ぽとりと落ちる椿よ
枯れることも 萎れることもしないで

美しい姿で 自ら切り落とすの
永遠でいたいの そう告げるように…」

 カッコいい。

 粛然とするような威厳を漂わす、堂々として、そして切り込むような迫力のある歌い出し。

 そう、カッコいいと思った。今まで、柴田淳さん相手に感じたことのない印象。

 さっきから暖まっていた会場のムードもガラリと変わる。

「しがみつく その愚かさ 美しい命よ
いつか見た あの日の君のような 美しい花」

 最近の彼女の歌の中で、一番好きな歌のひとつ。生きること自体を問うた、切り込むような、そして居ずまいを正してしまうような鋭い歌。そして、例の情念ソング「愛をする人」が続き、MC。

 そして、出た必殺、恒例の「この中で柴田淳初めてだって方、どれだけいらっしゃいます?」。まぁ、僕はチキンなので、手を挙げられなかったんだけど、そうしたら向って左側の方から「はじめまして~!」と男の声。すかさず、柴田氏「ごめ~ん、今日そういう雰囲気じゃないみたい」と切り返し、会場爆笑。 続くのは、彼女いわく「名刺代わり」の三曲。「月光浴」、「隣の部屋」、「それでも来た道」。 うわぁ、生「月光浴」!! ピアノの前奏聞いただけで、鳥肌が立ってきた。

 そして、彼女は言った。「今日は私も夢をひとつかなえちゃおうかな~と思います」。続いたのは、彼女のデビュー以来の夢であったピアニストの塩谷哲氏との共演2曲。「わたしの夢」と「小鳥と風」。 「この人と共演したい!」という想いから音楽の道に進んだ憧れの先輩のトークは、なんだかほのぼのしたていたし、何より彼女が本当に感動していたことに「あぁ、よかったなぁ」と、とても暖かな気持ちになった。

 しかし、何度も塩谷氏にうながされても、緊張のあまりなかなか歌い始められない彼女。そういえば気づいた。柴田淳さんって、緊張するとマイクスタンドわしづかみにしていじり始めるんだ。(笑)

「くじけそうになった
なみだ止まらなくなった
だけど辿りついたこの夜

ひとつまたひとつ
夢は叶えられていく

ずっとさめない夢」

 そして、四重奏とピアノの幻想的な演奏で曲は締められる。明らかにうるうる来ている柴田淳。ほんとよかったね。

 どちらの曲も編曲が弦を活かしたつくりになっていて、そういう意味でもかなり聴きごたえあるのだが、そこで事件は起こる。歌い終えた彼女と塩谷氏がトークをしている後ろで、カルテットの方々が何かをしきりと話し込んでいる、客席から見て気になるほど。「なんだぁ、態度わりいな」と一瞬思ったが、しかし、単なる私語とは思えない切迫感が漂っている。すると、チェリストが顔を覆い、しばらく経つと退場してしまった。そして、あろうことか、ヴィオリストの女性がチェロの譜面を自分の譜面台に…。

 「こ、これは…」

 腐ってもクラシック畑の出身、トークそっちのけでそっちばかりが気になってしまった。

 そして、「君へ 」。

 とても透きとおった不思議な曲。

「君ともっと生きたかった、君を支えたかった」
「君を愛してよかった
空の彼方片思いしてるよ
願うのは早く君に
こぼれ落ちる涙がきえることだけ
笑っていて僕の愛する人よ」。

 命の燃え尽きる直前、すっと素直になれる瞬間があるのだとしたら、こういう心境になるのかなぁとか漠然と思って前から聞いていたのだけど、これは素晴らしい演奏だったと思う。彼女本人も塩谷氏とのセッションを終え、明らかに気持ちが楽になったかのように見える。さらに、例の一件以降、なぜか柴田淳さんのライブに来ているのに耳がヴィオラの音ばかりを拾ってしまう。ヴィオラってこんなに朗々として、美しい音が奏でられるんだなぁ。ヴィオリスト三木章子さんのファンになってしまった。また、当然バックバンドも編成の変更に合わせてヴィオラのベースラインを引き立たせるために工夫したのだろう。プロの演奏者ってすごいなと、なんだか感動してしまった。そして、何より、柴田淳さんの声質と、本当に合う。音の波長がすごく合う。こういっては失礼だけど、かえってアクシデントのおかげで貴重な演奏を聴けたと思う。

 しかし、歌い終わった後、衝撃的なトークが。

 この曲を書いた次期、彼女が命があぶないんじゃないかということで、何度も検査を繰り返していたと言うのだ。誰にも相談できない中、ひとりにだけ伝えられたところ、その人が何度も「大丈夫だよ」と言ってくれ、救われた。そんな、彼女自身の気持ちをストレートに歌ったものだという。

 ショックだった。この曲が入っているアルバム、「親愛なる君へ」を聞いた感想としては、柴田淳さんはとても客観的に色々な種類の曲を「作品」としてつくれるようになったんだなぁということ。それまでは、自分自身の赤裸々な生き様をえぐりだすような作品がメインだったのだが、先ほどの「椿」といい、「君へ」といい、少し一歩引いたフィクションを交えた作風になったのかなぁと感じた。アーティストとしては大きくなったというべきなんだろうなぁと思う反面、ちょっとした寂しさを感じたのも事実。(ほら、柴田淳さんって、永遠の思春期みたいなところが魅力だったりするじゃない?笑) 「しかし、考えてみれば彼女はそういう「器用」なアーティストではない。「椿」にせよ、「君へ」にせよ、彼女のその時の痛み、苦しみに立ち向かった結果できた曲だった。何で聞き取れなかったんだろう、それが少し悔しい。本当、何事もよくてよかったなぁと、いま書きつつ思う。それにしても、「親愛なる君へ」ってアルバムの意味がよくわからなかったけど、きっとそういうことなんだなぁ。

 そして、「片想い」。

 正直、どちらかというと聞かない部類の曲だ。なんていうか、あまりにもストレートにつらかった時の自分の思いでをえぐるので、聞いていて苦しいのだ。しかし、やはり生で聴くとそれなりに動かされるものがある。
 
 更に、「少女」!たぶん、初恋やそれに近い昔の不器用な恋を振り返る歌で、これもまた大好きなナンバー。ライブで歌うのは(少なくとも音源が販売されているものの中では)、もしかしたら初めてなんじゃないだろうか?

 そして、何が来るのかなぁと思っていたら、なんと「ため息」!!(http://slumber365.blog2.fc2.com/blog-entry-458.html)柴田淳さんを初めて聞いたのはこの曲。1日で57回聴いて、その再生履歴を見て笑ったのもかれこれ三年前。考えてみたら、自分の人生で一番波乱に富み、チャレンジの多い期間、ずっと柴田淳さんの歌に支えられてきたんだなぁとしみじみ。

 ラストは「泣いていい日まで」。これもかなり好きな曲。(なんでも好きなんだろという突っ込みはナシで) 何が感激したかって、かなり近くまで来て歌ってくれたこと。もう、目とかあいまくり。歌詞を静かに口ずさみながら聴いていたのだけど、目が合って恥ずかしく、つい目をそらしてしまった。あぁ、なんだろう、この中学2年生みたいなドキドキは(笑)。

 正直、ここらへん以降、舞い上がってしまいアンコールまで詳細な記憶はナシ。

 そう、ぎょっとしたのが、アンコール。

 なんと彼女がバンドなしで一人でひょっこり出てきて、トークを始めたのだ。不思議なもので、確かに柴田淳さんはプロフェッショナルの歌い手なのだけど、一人で舞台にたち、たどたどしい上がり気味のトークを始めると、なんだかこっちがドキドキして緊張してしまう。だって、明らかに方向性なしで考えながら喋ってるんだもの。この飛行機、離陸したのはいいけどちゃんと着陸できんのかよレベルの緊張感。しかも、客席のリクエストに応じてアカペラで歌ってくれると言うのだ。すでに「スタンプ」云々など客席との絡みでイレギュラーが発生していたので、ちゃんと進行できるのかそわそわしてくる。

 で、彼女が何かリクエストありますかみたいなことを客席に投げる。僕は当然、「花吹雪!」と言いたいのだが、緊張して声が出ない。チキンなんで。そうしたら、誰か勇気ある女性が言ってくれた。

 あの「花吹雪」をアカペラで。僕の中では、柴田淳さんの曲の中で一番好き。生まれて初めて、歌を聴いて号泣した曲。

 そして、ワンコーラス彼女はうたった。 バンドなしなのに、5,000人の聴衆を完全に引き込んでしまった。改めて彼女の歌唱力に衝撃を受けた。…が、もっと衝撃を受けたのはここから。誰かが手拍子を取り始めたのだ。うっとりと聴きほれていた僕は、正直げんなりした。勘弁してくれよと思った。すると、ちょうどその瞬間、彼女は笑いながら歌うのをやめ、こういった。「それやられちゃうと、演歌みたいになっちゃうんだよね~。こう揉み手してるみたいな。」確かに彼女は笑っていた。が、毅然としていた。正直、この瞬間、シンガーソングライター柴田淳のプロ意識に触れ、惚れ直した。そして、彼女は再び朗々と歌いなおした。それは、静まり返った客席に、確かにしみこんでいった。次の「終電」では歌詞をとちっていたが、(しかも僕が歌詞大丈夫かなぁと思った瞬間!)まぁそれはご愛敬。

 バンドが再び入場。続いたのは「夜の海に立ち」(http://slumber365.blog2.fc2.com/blog-entry-507.html)、そしてデビューシングル「ぼくの味方」!なんか、前者は、柴田淳の創造の原風景を綴っているような歌だし、後者は彼女の恋愛観の原点を歌っているようですごく好き。この二曲をアンコールに選んだということに、何か彼女のある種吹っ切れた心境を感じた。何より、そんな二曲を生で歌ってもらえたことがすごくうれしかった。特に「夜の海に立ち」の解説のトーク、「ステージから見ると、お客さんのざわめきが波の音みたいで、ライトが星のよう」etcは、ずっと生で聴きたかったと思っていただけに、聴けて本当に嬉しかった。

「あなたの心に 私の歌声が
響き渡る日まで
私はここに立って
歌い続ける

あなたの心に 私の歌声が
たとえ届かないとしても
この声が枯れるまで歌うのだろう

涙こぼれないように 星を見上げて
励ましてくれるような 波を聞いて」

 そう、ずっと歌っていてほしい。すべてが終わったあと、盛大なスタンディング・オベーションの中で、力の限り拍手をしている自分がいた。この波が彼女の心に届き、力になってくれますように。そう思いながら、夢中で手が痛くなるくらい。

 本当はもっとまとまった文章を書きたかったのだけど、書き始めるとなんだかあの日の感動があふれ出て止まらなかった。ひとつ確実に言えること。 2008年11月25日は、僕の今までの人生で4番目くらいに幸せな夜だった。(1番目と2番目と3番目は正直パッとは思いつかんが、何かあるだろう、たぶん 笑) こんな幸せなひと時をくれた柴田淳さん、本当に、本当にありがとう。
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