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レビュー 映画 『バティニョールおじさん』 

バティニョールおじさん
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ジェラ-ル・ジュニョー ジュール・シトリュック ミシェル・ガルシア ジャン=ポール・ルーヴ


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 天晴れ小市民!!

 そんな快哉を叫びたくなる良作。

 主人公のバティニョールはドイツ占領下のパリで肉屋を営むただのオッサン。ナチスに対しては反感を抱くが、彼らのための御用達になってゴマをする。或いは弾圧されるユダヤ人にも同情するが、差し押さえられた車や高級住宅をナチスから融通してもらい、釈然としないものは感じるものの喜んだり…英雄でもなんでもない、ちょっとした善人とちょっとした悪人の間を行ったり来たりする、そんな典型的な小市民。

 そんなただのオジさんが、ひょんなことで昔近所に住んでいたユダヤ人の子供、シモンを匿う羽目になってしまう。最初はなんとか厄介払いしようとするが、どうにもうまくいかず、しまいにはシモンの従妹の姉妹まで匿う羽目に。そんなこんなで、彼はボヤきつつ、ナチスの大佐の部屋を荒らしたり、子供たちを逃がすためのいかがわしい運び屋たちと連絡をとったり奮闘する。最初は嫌々だったのが段々とシモンや子供たちに感情移入していく過程が、観ていて心がホワッとする。

 そして、ついには店も捨て、子供たちを連れてスイスまで亡命の旅に出ることに!!

 最初から最後まで、主人公は豪胆なシンドラーにも廉直な杉原にもなれない、ただの小心者で世知辛い、だけど根は善良なオッサン。そんな小市民の鏡みたいなバティヨールおじさんがビクビクしながら頑張る姿は、とても等身大で思わず引き込まれてしまう。また、子供の描写も、悪魔のようなナチスに迫害される可憐な天使とかそういうタッチではなく、あくまで意地っ張りで素直になれない典型的な11歳とリアルそのもの。

 そんな、あくまで等身大の登場人物たちが織り成すハートフル・ドラマ、是非とも読者の皆様にも一見をお勧めしたい。
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コメント

ジェラール・ジュニョといえば、「コーラス」ですね。
この人は、普通のおじさんを演じたら天下一品なのかなあ、と思います。「パティニョールおじさん」は見てないのですが、このレビューを読んでいたら見たくなりました。

フランス映画は、勧善懲悪って感じが無いのが好きです。(って言えるほど見ていないのですが)

自分の書いたレビューに対して…

>ののかさん

 自分の書いたレビューに対して、

>このレビューを読んでいたら見たくなりました。

 と言ってくださることほど嬉しいことはありません。ぜひ、ごらんになって感想をお聞かせください!!

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