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巨星墜つ~法王ヨハネ・パウロ2世危篤~ 

 ひとつの偉大な魂が天に召されようとしている。ローマ法王、ヨハネ・パウロ2世の病状が悪化して既に久しい。自分はカトリックではないが、かの人の生き様には兼ねてから深く共感し、畏敬してきた。彼は崩れ行く世界に残された良心のともし火だった気がする。彼だけが、世界を蝕む独善の悪に対して、敢然とノーを突きつけることができた。まことに、彼は神の代理人としての自覚に満ちた尊敬すべき偉人だったと思う。

 時として時代に逆行し、正しいとは思えないような見解を表明することも多かったが、ローマ・カトリックの首長としてあえて世界に警鐘を鳴らし続ける彼の姿は、ひとつの偉観であった。その彼が天に召される。この先世界はどうなっていくのだろうか。暗い時代へ傾いていくこの世界を、主よ哀れみたまえ。

 暗然たる思いが胸をよぎる。かつて、これほど預言者を必要としている時代があっただろうか。人のひねくりだした屁理屈~民主主義だとか天賦人権論的だとか~では、現在の世界に蔓延する悪を絶対的に糾弾することはできない。実際は虚構であったとしてもいいのだ。ただ、いま必要なのは小ざかしい人間の堂々巡りの議論ではなく、人が人として生きられないような社会をつくろうとする諸々の悪意にNOを突きつけるひとつの視座だ。

 ヨハネ・パウロ2世がまことに神の代理人であったか、そんなことは誰にもわからない。しかし、彼はただ自らのその信仰のみで世を照らし、戦い続けた。クリスチャンに限らず、宗教者とはかくあるべきではないか。ひとつ確かなこと、それはまた一つ、良心の灯りが世界から消えつつあるということだ。闇は深まるばかり。神はこの世界をどこに導かれようとされているのか。深い疑問と共に夜は更け行く。
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