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定方昭夫 『「易」心理学入門―易・ユング・共時性―』 

易経の方法は、事物や人間の中にある隠れた個人的資質、また人間自身の無意識の部分をも考慮し、…質問者の心理的盲点をつき、…自分自身の性格・態度・動機について注意深く吟味するように長い忠告を与えている。

C・Gユング 「易と現代」


 さて、どうもアマゾンでは販売していないらしいので、写真がアップできないのだが、心理学者の視点から易経を見るというなかなか興味深い本。

 ユングが易を深く研究していたということは、心理学を多少かじったことのある人間にとっては常識の範疇に属する事柄であるが、この本を読むと、ユング派の心理学と『易経』を貫く原理との親近性を改めて実感することができる。

 著者の定方は、「易」を「イメージとシンボル」を解読する「技術」と位置づけており(p185)、「我々自身を写し出す鏡」として、人間の自己実現の営みにとって、大きな「道標」となり、旗となりうる「叡智の書」であるとする。ゆえに、彼は『易経』という書物の現代的意義を、ユング派心理学者の立場から説く。
 

 本書は4章からなる。以下は、各章の概括。

 第一章 「易」とは何か

 中国の古典文化における万学の祖としての『易経』の性質と位置づけについて簡潔に触れた上で、占術としてのその特徴、それを貫く宇宙観について簡潔に紹介している。

 第二章 占いとしての易

 著者の実体験を踏まえつつ、占術としての易経について実践的な紹介。占いとは何かから始まり、筮竹やコインをつかった占い方、リーディングの方法など、内容は多岐に渡っている。ただし、若干トンデモ本の領域に到達しているのも事実。

 第三章 ユング心理学と易

 ユング派における夢分析と、易占によって与えられた卦を解釈する行為の親近性について。主に、与えられたイメージの奥の「象徴」性(シンボリズム)を読み込むところに、極めて近い方法論的一致があるといったことが述べられている。

 第四章 易と共時性

 「共時性」とはようするに、いわうる偶然の一致のことである。それは、ユングのことばでは、「意味深くはあるが因果的にはつながっていない二つの事象が同時に生起する」ことであり、「非因果的関連の原理」、または「共時的原理」ともいわれる。ユングが、実際に自ら易による占いを経験して、こういった概念に到達したことは重要であるが、著者はこういった「易」から見る偶然の一致をユング心理学の根幹から読み解いている。

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