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書評 百瀬明治 『名君と賢臣 江戸の政治改革』 

名君と賢臣―江戸の政治改革
4061493132
百瀬 明治


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 読み物としては面白い。一息で読みきった。しかし、特に得るものはなし。

 表題のごとく、江戸期の藩政改革の諸事例を列挙した内容。よくも悪くも、広く浅く。

 米経済から商品・貨幣経済への移行が幕藩体制の下、多くの藩が困窮の道を辿った原因であるとするのが著者の観点。貨幣経済の勃興による物価の上昇と米の価値の相対的低下が、必然的に米によって収入を得ていた幕府や諸藩の財政難につながったのこと。

 そうした世の中の変化に対して、武家たちがどのように対処したのかがこの本の主旨。だいたい似たり寄ったりで、倹約、人材登用、増収策の模索などが骨子。基本的に、米の価値の相対的下落が窮乏の原因であるから、対処も似たようなものになるのは当然ではある。しかし、広く浅く様々なケースを取り上げることで、各改革の個別的特長に踏み込めていないことも確か。したがって、肝心の政策に関する記述については、三流のビジネスハウツー本ばりの平凡さ。

 しかしながら、読み物としては面白かったので、一読を進めたい。良書とまではいえないが。

 ところで、この手の新書だが、参考文献表を後ろにつけてくれると、勉強の役に立つのになと思うのは筆者だけだろうか。
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