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レビュー 『天国の本屋 ~恋火 』 

天国の本屋 ~恋火
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竹内結子 松久淳 田中渉


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総評

 よくも悪くも雰囲気を楽しむ映画。ファンタジー、ピアニスト、花火、北海道、竹内スマイル…これらの諸要素が渾然一体となった作品。個人的には結構好き。

 
 まず、断っておくと、これほど突っ込みどころが満載な映画も珍しい。特に筋書き的に「おいおい…」と思うようなところが非常に多い。にも関わらず、これはなかなかの良作だと思う。

 健太(玉山鉄二)は少し自己中で自意識過剰のピアニスト。合奏で周りときちんと合わせることができなくて、ついに仕事をクビになってしまう。物語は、ふてくされた健太が居酒屋である男に会うところから始まる。

そして、次の朝目覚めると、そこはなんと天国!!健太は天国の本屋のバイトとしてスカウトされたのだった。最初はこの理不尽な展開に不貞腐れる健太だが、しかし、そこで彼は彼の憧れのピアニストだった翔子と再会する。健太は翔子(竹内結子)に弟子入りし、彼女が現世で完成できなかったピアノ協奏曲の作曲を手伝う。翔子と健太のふれあい、それを通じて健太は自分の原点を再び思い出し人間としてもピアニストとしても成長していく。また、それは翔子にとっても自らの過去と向かい合うきっかけとなる。

 一方、現世では翔子の姪、香夏子(竹内結子)が途切れてしまった花火大会、その名物の「恋する花火」を復活させようと奔走していた…。

 現世と天国、物語が進むにつれ、別々のふたつの世界が翔子とその過去の悲恋を中心に交差していく。

 さて、ところどころ理不尽な展開や、突っ込みたくなる演出があるのだが、しかし、そういったものについて苦笑しつつ「まぁ、いっか」と済ませてしまえるだけのよさがこの映画にはあると思う。

 ひとつは、意図的にやっているかどうかは知らないが、少し突っ込みたくなるような展開になってくると、必ず挿入される竹内スマイルのせいかもしれない。僕は特にファンではないが、確かに彼女の微笑みは水戸黄門の印籠並みの効果があるようだ。実際、ま~た竹内スマイルでごまかしてやがると、どちらかというと意地の悪い目線で鑑賞していたのだが、しかし、そんな僕でもクライマックスでの翔子の満面の笑みには、胸が一杯になってしまった。(もっとも、竹内結子の一人二役は悪くはなかったが、違う役を演じ分けるというよりも、あくまで「竹内結子」という女性の違う表情がといった印象を受けた。個性が強すぎるのも考え物かもしれない。)

 また、総合的に演出が非常に丁寧で、ロケ地の北海道を舞台になんともいえない夢のような雰囲気を、作品全体にかもし出しているのだ。特に、天国の街の描写などは、本当に自分が不思議な異世界に迷い込んで、散歩しているような錯覚を覚えさせる。話の鍵となるピアノ協奏曲も…、まぁ、確かによくも悪くもムード音楽っぽいが、しかし、映画の雰囲気に非常によくマッチしているのだ。

 もちろん、いろいろなところで突っ込みどころは満載の映画である。しかし、それでも筋書き、雰囲気ともに心を暖かくしてくれる何かがある。やはり、これは良作というべきであろう。
 
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