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ブラームスについて雑感 

 蓮は汚泥の中から清浄な花を咲かせる。同様に、あらゆる芸術の美しさは、人間の真実に根ざしていなくてはならないのではないだろうか。

 人間は醜いという真実。しかし、そうした汚泥に深く根を張ることによって、太陽に向かって枝を伸ばし、葉を茂らせ、そして花を咲かせることが出来る。そうした時、人は醜いながらに、限りなく美しい。

 ブラームスの音楽の魅力も、そういった根の深さにあるのではないだろうか。おそらく、これほど真摯に自らの内側の汚泥に、深く根を伸ばした作曲家は稀有であろう。だから、一面彼の音楽にはある種の重苦しさが常に付きまとっている。しかし、そこには同時に真実がある。交響曲2番の冒頭や、4番の第2楽章におけるような清浄さはそこから生まれるのではないだろうか。

 ブラームスの音楽の魅力、それはその根の深さと清らかさではないだろうか。この二点においては、バッハ以外に匹敵する作曲家を自分は知らない。そんなことを、バルビローリの演奏を聴きながら考えた。
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