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室町雑考 

 室町という時代は何だったのかということを時々思う。

 
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歴史群像 足利義輝 

 業火。

 焼け落ちる御所の中、彼は剣を振るい続けた。畳に突き刺さった何本もの秘蔵の名刀。迫り来る雑兵を斬り捨てては、切れ味の鈍ったものを投げ捨てる。そして、畳に突き立った無数の刀から手ごろなものを抜き取り、阿修羅のように戦い続けた。

 室町幕府、第13代将軍、足利義輝。

 はぜる火の粉の中、彼が刀を振るうたびに血塵が舞う。その度に、忌々しさと感嘆の混じったうめき声が、彼を囲む三好・松永の将兵たちの間からわき起こる。炎に照らされた、精悍な面構えに浮かんだ静かな、それでいてふてぶてしい笑みは自嘲か、それとも血の香りに酔っていたのか。いずれにせよ、その壮絶な笑みは、彼らにこの29歳の武家の棟梁に対して、鬼神に対するような畏れを抱かせるには十分だった。
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